
こんにちはメガネコです。
今日はメガネの中でも特に重要な『レンズ』について書いてみようと思います。
メガネは視力を改善するもの。そして、視力を改善するのは『レンズ』です。
快適なメガネを作るためにポイントとなるレンズ選びの参考にしていただければ幸いです
●自分に合ったメガネレンズの選び方
●高額=高品質とは限らない!その理由
●メガネコがおすすめする最も快適なレンズとは?
ステップ①:自分に合ったメガネ屋さんを選ぼう
メガネを買うなら何処が良い?メガネマニアが教える!メガネ屋さんの選び方。
ステップ②:おしゃれで可愛い自分だけのメガネフレームを探そう
おしゃれメガネの選び方。失敗しないメガネを見つけるならポイントは2つ
ステップ③:視力検査をして快適なメガネを作ろう
メガネの視力チェックしてますか?快適なメガネは視力検査が大切なんです。
ステップ④:疲れない快適なレンズを選ぼう
快適なメガネは快適なレンズから。メガネレンズを選ぶ4つのポイントを解説
ステップ⑤:購入後のアフターケア
【結論】レンズ価格はこうやって決まる!メガネコがおすすめする最も快適なレンズとは

快適なメガネを作る上で最も大切な物。それは『レンズ』です。
しかし、メガネの初心者には『レンズ』こそが最も解らない部分だと思います

私、この前メガネ屋さんにいってメガネ買おうと思ったんだけど
色々説明してもらったんだけど全然わからなくて
しかも値段も○万円って言われてビックリして買わずに帰ってきちゃった
特にレンズ価格は解りにくい部分が多いですよね。
まずは大雑把にレンズの値段の付け方について解説致します。
レンズ価格を決める4つの要素
レンズの価格は主に『素材』『種類』『屈折率』『設計』で決まります
●素材:『プラスティック』『ガラス』の2つが有ります。
●種類:『単焦点レンズ』『累進レンズ』の2つが有り、『単焦点レンズ』よりも『累進レンズ』の方が高額になります
●屈折率:1.6〜1.9まで有り、数字が大きくなるほど薄く高額になります
●設計:スタンダードからプレミアムになるほど高品質になり高額になります

レンズってこんなに選ぶ事が多いの💦
全然解らないよ(泣)

レンズは各メーカーごとに数多くの商品を販売しており、私も総数は把握しておりませんが、おそらく百種類以上有るでしょう。
実際に購入の際は店舗スタッフが優しく丁寧に教えてくれますが、この記事
がメガネ選びの参考になれば嬉しいです。
下記にレンズの価格設定のイメージ表を制作致しました。
レンズは店舗によって、取り扱い種類も価格設定も異なりますので
この記事では価格の傾向として『設計』と『屈折率』の組み合わせで価格は決まると考えていただければOKです。
【▼プラスティックレンズ】※星が多いほど高額となります
屈折率1.60 | 屈折率1.67 | 屈折率1.74 | |
スタンダード設計 | ★ | ★★ | ★★★ |
ハイグレード設計 | ★★ | ★★★ | ★★★★ |
プレミアム設計 | ★★★ | ★★★★ | ★★★★★ |
【▼ガラスレンズ】※星が多いほど高額となります
屈折率1.60 | 屈折率1.7 | 屈折率1.8 | 屈折率1.9 | |
スタンダード設計 | ★ | ★★ | ★★★ | ★★★★ |
ハイグレード設計 | ★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★★ |
プレミアム設計 | ★★★ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★★ |
【素材で選ぼう】ガラス!?プラスティック!?貴方はどっち!?

メガネレンズ選びの最初は『素材』を決めましょう
ちなみにメガネレンズに『プラスティック製』と『ガラス製』が有るのをご存知でしたか?
おそらく知らなかったと言う方も多いのでは無いでしょうか。
実際、現在販売されているメガネレンズの9割以上が『プラスティック製』です。

9割って殆ど『プラスティック製』って事だね
それじゃ、メガネを作る時は『プラスティック製』のレンズを使えば間違いないって事?

基本的には『プラスティック製』のレンズで間違いないと思います。
下記に『ガラス製』と『プラスティック製』の違いを纏めました。
メリット | デメリット | |
プラスティック製レンズ | ●軽い ●衝撃に強い(割れにくい) ●カラー・コーティングなど種類が豊富 ●高品質な新商品が豊富 | ●傷に弱い ●ガラス製に比べると厚くなる ●熱に弱い |
ガラス製レンズ | ●傷に強い ●プラステック製よりも薄いレンズが有る ●熱に強い | ●重い ●衝撃に弱い(割れやすい) ●カラー・コーティングなどが限られる ●高品質な新商品が少ない |
【ガラス製レンズがおすすめなのはこんな人】
- 強度に眼が悪くプラスティック製レンズでは制作できない。またはプラスティック製レンズでは極端に厚くなってしまう方。
- お仕事等で光熱にさらされる職業の方(溶接等)
- 傷つきにくさを最優先される方(重い・割れやすい等のデメリットを気にされない方。)

上記のような一部の方を除き、基本的には『プラスティック製レンズ』がおすすめです
●『軽さ』はメガネ全体の快適さを左右する重要な要素です
●プラスティック製のデメリットである『傷』『熱』に対する弱さは最新のコーティングによりある程度改善することが可能です
●プラスティック製レンズは日々進化しており、より快適なメガネを提案することが出来ます。
【種類で選ぼう】近視・遠視・乱視・老眼。貴方の眼にピッタリなのはどんなレンズ?

素材が決まったら、次はレンズの種類を決めましょう。
レンズの種類は大きく別けて『単焦点レンズ』と『累進レンズ(多焦点レンズ)』に別れます
近視・遠視・乱視・老眼(読書等の老眼専用メガネ)の方には『単焦点レンズ』がおすすめ
近視・遠視・乱視・老眼の詳しい説明については下記の関連記事を御覧ください
【関連記事】メガネの視力チェックしてますか?快適なメガネは視力検査が大切なんです。
『単焦点レンズ』とは遠くや近くなど一定の距離のボケを解消するレンズになります。
近視の方は常に遠くがボヤけて見える為『遠くの見え方の改善』
遠視・乱視の方は常に眼を酷使する疲れやす眼なので『遠くを見る際の疲れやすさ改善』
一般的に常用メガネとして使われます

遠くの見え方改善って事は
メガネをかけたら本とかの近くのものは見えない?

いいえ。そんな事はありません。
40代くらいまでの年齢の方なら単焦点レンズで遠くから近くまで見えます
これはまだ眼が若く力が有るため、手元にピントを合わせる力が有るからです。
さて、ここまでの解説で勘の言い方なら気がついたかもしれませんね。
50代前後で手元が見づらい・パソコンが霞むなど、老眼の傾向が有る方には上記でご紹介した『単焦点レンズ(遠く・常用目的)』では近く(手元)が見えにくくなります
『老眼』を改善する方法は主に2つあります。

【老眼改善方法①:老眼鏡(手元専用メガネ)を掛ける】
老眼改善として最も簡単なのは手元専用の老眼鏡を掛けることです。
『単焦点レンズ』を使用し制作することが出来るので比較的安価に製作可能(100均にも売ってますね)
ただし、老眼鏡では遠くが見えないため、掛替などの手間がかかります。

私のお母さんは『メガネを外せば新聞も見えるから大丈夫』とか
『手を伸ばして新聞を離せば見えるから大丈夫』とか言ってたよ



確かに軽度の老眼なら『メガネを外す』『手を伸ばして新聞を離す』などすれば見えるかもしれません。
しかし、老眼は少しづつ進行して行きます。いずれ老眼に対応するメガネは必ず必要になります。
また、『メガネを外す』『手を伸ばして新聞を離す』等の動作って『年齢を感じる動作』だと思いませんか?
次に紹介する『累進レンズ(他焦点レンズ)』を使えば、『年齢を感じる動作』をすることなく、老眼対策が出来ます
老眼になっても若々しくいたいなら。『累進レンズ(他焦点レンズ)』がおすすめ
老眼を改善する2つ目の方法は『累進レンズ(多焦点レンズ)』のメガネを掛ける事です。
では累進レンズとはどのような物か?
解りやすい動画がございますので、是非御覧ください


累進レンズは1枚のレンズで遠くも近くも見ることが出来る優れたレンズです。
動画でも解るように快適に使うには多少の慣れとコツが必要ですが、慣れてしまえば『車の運転』から『デスクワーク』まで掛替なしで使用することが可能です。
次に老眼改善の方法として『単焦点レンズ(老眼鏡)』と『累進レンズ』の比較(メリット・デメリット)を表に纏めてみましたので御覧ください
※今回は老眼改善目的という前提の元での比較です。前述した『遠く・常用目的』で制作したメガネを比較するものではありません
【▼老眼対策を目的とした『単焦点レンズ』『累進レンズ』比較】
単焦点レンズ(老眼鏡) | 累進レンズ | |
メリット | ●見え方に違和感が少なく慣れやすい ●長時間かけても疲れにくい ●手元の視界が広い | ●遠くも近くも1本のメガネで見える ●掛替の必要が無い ●周囲に『老眼』を気づかれない ●種類が豊富で目的に合わせたメガネを作れる |
デメリット | ●遠くが見えない ●掛替が必要 ●周囲に『老眼』と気づかれてしまう ●一定の距離しかピントが合わない | ●最初は違和感を感じる場合が有り、慣れが必要 ●長時間の作業の場合は疲れる場合がある ●手元の視界が狭い |
【単焦点レンズ(老眼鏡)のメリット・デメリット解説】
メリット
●見え方に違和感が少なく慣れやすい
→手元専用のメガネなので歪み等の違和感が殆ど感じない
●長時間かけても疲れにくい
→長時間の読書や裁縫などにもおすすめ
●手元の視界が広い
→全体が手元専用のメガネになっているので視界が広い
デメリット
●遠くが見えない
→手元のみにピントが合うように制作されたメガネなので、掛けたままだと遠くは見えません。
●掛替が必要
→手元しか見えない老眼鏡では普段用と手元用でその都度、掛替が必要になります
●周囲に『老眼』と気づかれてしまう
→『老眼鏡を掛ける』『メガネを外して手元を見る』『離して見る』等の動作は周囲に『老眼』で有ることを気づかれてしまいます。『老眼』で有ることを周囲にバレたくない人には老眼鏡は不向きと言えるでしょう。
●一定の距離しかピントが合わない
→老眼鏡は一定の距離にのみピントを合わせたメガネです。
例えば新聞用の老眼鏡ではパソコンはボヤけます。
同じようにパソコン用の老眼鏡では新聞はボヤけます。
『パソコンと新聞』『テレビと新聞』など2つ以上の目的でメガネを作る場合には累進レンズを検討することをおすすめします。
【累進レンズのメリット・デメリット解説】
メリット
●遠くも近くも1本のメガネで見える
→累進レンズなら1本のメガネで遠くも近くも見えます
●掛替の必要が無い
→遠くも近くも1つのメガネで見えるので掛替の必要は有りません
●周囲に『老眼』を気づかれない
→累進レンズなら掛替の動作が無いので、周囲に『老眼』で有ることを気づかれる心配もありません。
●種類が豊富で目的に合わせたメガネを作れる
→累進レンズは目的によって種類も豊富にラインナップ慣れています
運転から手元まで全て1本で見える『遠近両用レンズ』
オフィスワークなど室内重視と手元が見える『中近両用レンズ』
デスクワークなど手元を特に重視した『近々両用レンズ』
貴方の使用目的によって最も適したレンズを選択可能です
デメリット
●最初は違和感を感じる場合が有り、慣れが必要
→累進レンズは1枚のレンズに遠用から近用までが混在したレンズです。
その為、単焦点レンズとは見え方が異なり慣れが必要です
●長時間の作業の場合は疲れる場合がある
→累進レンズは1つで遠くから近くまで見えます。
しかし、近くの見え方は老眼に比べると狭く小さい範囲となります。
長時間の手元作業では疲れる場合があります。
●手元の視界が狭い
→累進レンズでは近くの見える場所が『レンズ下方部』と限定されます
老眼鏡に比べると視界が狭いメガネとなります。

単焦点レンズ・累進レンズはどちらもメリット・デメリットがあります。
老眼対策と言う意味で言えば私は『累進レンズ』をおすすめします
累進レンズは確かに最初は慣れが必要ですが、レンズは日々進化しており歪みの少ない慣れやすいレンズも次々販売されています。
興味の有る方は是非、お近くのメガネ屋で相談してみて下さい。
※累進レンズの更に詳しい情報は後日別記事で紹介予定です。お楽しみに♫
【屈折率で選ぼう】薄型・超薄型・最高薄型。貴方に最適のレンズとは?

使用用途によってレンズの種類(単焦点レンズor累進レンズ)を決めたら、次はレンズの厚さを決めましょう。
レンズには『屈折率』という数値があり、この数値が大きいほど薄くなり価格も高額になります

一番薄くて高いレンズが一番良いレンズって事だよね?

必ずしも高額なレンズが一番優れているとは限らないよ
厚いレンズの方が優れている部分も有るんだ。
これから詳しく解説するよ
【▼プラスティックレンズ】
薄さ (★が多いほど薄い) | アッベ数(滲み) (★が多いほど滲みが少ない) | 重さ (星が多いほど軽い) | |
屈折率1.6 | ★ | ★★★★ | ★★★ |
屈折率1.67 | ★★ | ★★★ | ★★★★ |
屈折率1.74 | ★★★ | ★★ | ★★★★★ |
【▼ガラスレンズ】
薄さ (★が多いほど薄い) | アッベ数(滲み) (★が多いほど滲みが少ない) | 重さ (星が多いほど軽い) | |
屈折率1.6 | ★ | ★★★★ | ★★★★ |
屈折率1.7 | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
屈折率1.8 | ★★★★ | ★★ | ★★ |
屈折率1.9 | ★★★★★ | ★ | ★ |
『屈折率』で考えるレンズ選びのポイントは『薄さ』と『アッベ数』です

専門用語が多くで難しいかと思いますが
頑張って着いて来て下さい!!お願いします。
【薄さ】
プラスティックレンズは屈折率の大きなレンズになるほど『薄く軽く』なります
ガラスレンズは屈折率の大きなレンズになるほど『薄く重く』なります
●プラスティックレンズは薄い高品質レンズになるほど『軽く』なりますが、ガラスレンズは薄い高品質レンズになるほど『重く』なります
●高品質の屈折率の高い薄型レンズを使用しても視力が弱い場合、厚さが変わらない場合も有ります。
単純に高額の薄型レンズを選ばず、メガネ屋さんと相談して最適なレンズを選択することが大切です。
【アッベ数】
アッベ数とは『色の滲み』を表す数値です。
簡単に解説すると、光は大きく別けて虹の7色に分類され、レンズを通すことで微妙に誤差が生まれ『滲み』となります。
●色の滲みを表す『アッベ数』は屈折率の低いレンズの方が高く。滲み少ないレンズとなります。
●一般的には屈折率の高く、より薄型のレンズのほうが高品質レンズとされますが、見え方と言う意味では屈折率の低いレンズの方が高品質と言えます。
単純に高額の薄型レンズを選ばず、メガネ屋さんと相談して最適なレンズを選択することが大切です。
【設計で選ぼう】歪み・違和感・慣れ。メガネは貴方のパートナー。より良いメガネを作るには

レンズ選び最後のポイントは『設計』です。
『設計』によってメガネを掛けた際に感じる『歪み』や『違和感』が異なります。
【単焦点レンズの設計】※主な物のみ厳選して紹介致します
一般的名称 | 歪み・違和感 (★が多いほど高品質) | 備考 | |
スタンダード | 球面設計 | ★★★ | 昔からある、丸みのあるレンズ。 周辺部の歪みが大きく厚みも出やすい |
ハイグレード | 非球面設計 | ★★★★ | レンズの表面を平らに設計したレンズ 周辺部の歪みが少なく、厚みも出にくい |
プレミアム | 両面非球面設計 | ★★★★★ | 非球面設計を更に進化させ、レンズ両面を平らに設計 非球面設計よりも更に歪みが少なく、厚みも出にくい |

メガネを掛けると顔が(輪郭)が凹んで見えるって事無いですか?
特に強度(視力が悪い)の方ほど、気になると思います。
設計を高品質な『両面非球面設計』に変えてみて下さい。
改善されますよ♫
※凹みが無くなる訳では無いのでご注意下さい。
【累進レンズの設計】※主な物のみ厳選して紹介致します。
『累進レンズ』とは1枚のレンズの上は遠く用、下は近く用と段階的に見え方が変わるレンズです。
『累進レンズ』は『単焦点レンズ』以上に設計の差が見え方(快適さ)に直結します
一般的名称 | 歪み・違和感 (★が多いほど高品質) | 備考 | |
スタンダード | 外面累進設計 | ★★ | レンズの表側に累進設計を施したレンズ 最もポピュラーな累進レンズ |
ハイグレード | 内面累進設計 | ★★★★ | レンズの内側に累進設計を施したレンズ 歪みや違和感を改善した ワンランク上の累進レンズ |
プレミアム | 両面累進設計 | ★★★★★★ | レンズの両面に累進設計を施したレンズ 最新の技術が詰め込まれた最高品質 極めて高い快適さを得られます |

『設計』はより良い設計がが、より良い快適さに繋がります
可能な限り上のランクを選ぶことをおすすめ致します。
おわりに

最後までお付き合い頂きありがとうございます。
今回の記事ではメガネレンズとレンズ選びの基礎を紹介させて頂きました。
レンズ選びには本日紹介した他にも『コーティング』や目的別の『機能レンズ』等もございます。
詳細については後日別記事で紹介させていただく予定です
お楽しみに♫

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また、メガネや眼に関わる疑問や記事テーマのリクエスト等も随時募集しております。
皆さんの声が日々のモチベーションに繋がります。よろしくお願いします。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。またね〜♫
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